特集 外科医のための最新癌薬物療法
Ⅰ章 臓器別薬物療法
1.乳癌―②術後補助療法
柏葉 匡寛
1
,
稲葉 亨
1
,
小松 英明
1
,
川岸 涼子
1
,
松井 雄介
1
,
若林 剛
1
Masahiro KASHIWABA
1
1岩手医科大学外科学講座
pp.18-36
発行日 2011年10月22日
Published Date 2011/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103780
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術後補助療法の適応とレジメン選択
乳癌の術後補助療法は,原発巣切除後にも存在している微小転移を標的とした全身的薬物療法であり,原発巣における治療標的分子の発現が効果予測因子である.また,乳癌の特徴としてホルモン療法を含む特定分子の存在下に有効な分子標的療法と,細胞増殖にかかわる様々な段階を標的分子の有無にかかわらず抑制する化学療法によって構成されている.本稿では,ほかの疾患との整合性を考慮し,非浸潤癌に対するホルモン療法を割愛している.
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