Japanese
English
臨床報告
月経随伴性気胸術後に発生した横隔膜ヘルニアの1例
Post-operative diaphragmatic hernia in a patient with catamenial pneumothrax:a case report
村上 隆啓
1
,
伊志嶺 徹
1
,
伊江 将史
1
,
嵩下 英次郎
1
,
上田 真
1
,
𤘩宮城 正典
1
Takahiro MURAKAMI
1
1沖縄県立中部病院外科
キーワード:
月経随伴性気胸
,
胸腔鏡下手術
,
横隔膜ヘルニア
Keyword:
月経随伴性気胸
,
胸腔鏡下手術
,
横隔膜ヘルニア
pp.701-704
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103571
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要旨
症例は38歳,女性.胸痛にて発症した再発性右気胸に対し,胸腔鏡下ブラ切除術を施行した.術中所見にて右横隔膜に異所性子宮内膜を認め,月経随伴性気胸と診断された.術後5か月目に腹痛,嘔吐にて受診し,精査にて右横隔膜ヘルニア,小腸嵌頓と診断され緊急手術を施行した.小腸に壊死は認めず,腹腔内へ還納し,約3cmの横隔膜欠損孔は縫合閉鎖し,ePTFEシートにて補強した.術後,数回気胸を繰り返したが保存的に軽快し,現在もホルモン療法を継続中である.月経随伴性気胸術後の横隔膜ヘルニアは非常に稀な病態であるが,外科的治療に加え,術後ホルモン療法の追加が重要であると考えられた.
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