病院めぐり
神戸掖済会病院外科
大鶴 実
1
1神戸掖済会病院外科
pp.225
発行日 2011年2月20日
Published Date 2011/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103430
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当院は大正3年創立という長い歴史を持っており,昭和6年に神戸港に近い中央区に総合病院として移転し,長年,船員のための医療機関として治療や健康管理を行ってきました.平成7年の阪神・淡路大震災では石造の病院は倒壊を免れ,多くの被災者の救護にあたりました.平成13年に現在地に基幹病院として新築・移転し,現在は6病棟,317病床,17診療科,常勤医数43名の総合病院となっています.病院の窓から明石海峡大橋や淡路島,瀬戸内海の島々を望める風光明媚な立地にあります.
当院の手術件数は年間約2千例あり,全麻例は994例(2009年)です.常勤の麻酔医が3名いるおかげで緊急手術の対応もスムーズにいき,各部署の連携も大変良好です.外科の手術件数は559例(全麻例は342例)です.常勤医7名,後期研修医1名,前期研修医1名の体制で,上部消化管,下部消化管,肝胆膵,血管外科,乳腺甲状腺外科を分担し,それぞれ専門性を持ち,積極的に手術に取り組んでいます.最近では特に腹腔鏡下手術(大腸,胆囊など)に力を注いでおり,大腸癌手術の約50%になります.血管外科も大変症例が多く,腹部大動脈瘤,ASO,下肢静脈瘤,血栓除去術などの手術を緊急時でも行える体制を整えています.
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