Japanese
English
臨床報告
多形性乳癌(pleomorphic breast carcinoma)の1例
Pleomorphic breast carcinoma:a case report
花井 雅志
1
,
窪田 智行
2
,
加藤 万事
1
,
山口 洋介
1
,
佐々木 英二
1
,
三浦 重人
2
Masashi HANAI
1
1総合上飯田第一病院外科
2総合上飯田第一病院乳腺外科
キーワード:
乳癌
,
多形性癌
,
pleomorphic carcinoma
Keyword:
乳癌
,
多形性癌
,
pleomorphic carcinoma
pp.103-106
発行日 2011年1月20日
Published Date 2011/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103396
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要旨
患者は63歳,女性.右乳房の腫瘤を自覚したため受診した.右乳房C領域に1.5×1.5cmの弾性・軟で可動性のある腫瘤を触知し,マンモグラフィでは同部にカテゴリー3の腫瘤を,乳房超音波では同部にカテゴリー2の腫瘤を認め,エラストグラフィではScore 2であった.穿刺吸引細胞診でリンパ組織を認め癌陰性であったが,悪性リンパ腫の可能性も否定できないため摘出生検を施行した.Pleomorphic carcinomaと診断し,乳房円状部分切除術を追加した.n0,stage Ⅰであった.補助化学療法を施行し,術後3年の現在,再発・転移を認めず健存中である.多形性乳癌と診断された貴重と考えられる1例を経験したので報告する.
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