特集 「出血量ゼロ」をめざした消化管癌の内視鏡下手術
扉
pp.1621
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103341
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内視鏡下手術は,新しい器械の導入をはじめ技術的な進歩を遂げており,より広く行われるようになってきた.内視鏡下手術では,拡大視効果によって開腹手術よりも微細な観察が可能となり,神経・血管などの同定にも役立っている.
しかし,このような利点は,術野を出血から回避することによって可能となるものである.たとえば直腸癌の手術に際しては,骨盤腔内の剝離は出血を回避した“白い視野を保つ”ことにより,剝離層・神経などの視認が可能となる.つまり,いかに出血を回避して手術操作を進めるかが内視鏡下手術のキーポイントといえる.
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