Japanese
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臨床報告・1
上腹部白線ヘルニアの1例―Composix(R) Kugel Patchによる修復術の経験と術式の工夫
Case report of an upper abdominal linea alba hernia repaired using the Composix(R)Kugel Patch
大谷 裕
1,2
,
因来 泰彦
1
,
杉山 悟
1
,
清水 康廣
1
Yu OTANI
1,2
1広島逓信病院外科
2現 国立病院機構岡山医療センター外科
キーワード:
腹壁ヘルニア
,
白線ヘルニア
,
Composix(R)Kugel Patch
Keyword:
腹壁ヘルニア
,
白線ヘルニア
,
Composix(R)Kugel Patch
pp.1135-1138
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100967
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はじめに
白線ヘルニアは腹壁ヘルニアの1形であり,腹壁の正中を構成する白線の間隙から発生する.諸家の報告によると,海外での発症頻度は比較的高いが1,2),わが国では稀である3).今回われわれは,左季肋部皮下腫瘤を主訴に発見された白線ヘルニアの1例を経験した.当症例では修復術にComposix(R)Kugel Patchを用いたが,白線ヘルニアの修復術に対して同様の方法を行ったとする報告例は自験例を含め2例のみである.また,若年発症という点でも稀な例である.白線ヘルニアの報告例の検討とともにその概要を報告する.
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