Japanese
English
臨床報告
98歳超高齢者に生じた盲腸捻転症の1例
A case of cecal volvulus diagnosed preoperatively in a 98-year-old person
松尾 篤
1
,
宮 喜一
1
,
安藤 暢洋
2
,
瀬古 章
2
Atsushi MATSUO
1
1国民健康保険関ヶ原病院外科
2国民健康保険関ヶ原病院内科
キーワード:
盲腸捻転症
,
腸閉塞
Keyword:
盲腸捻転症
,
腸閉塞
pp.1769-1772
発行日 2009年12月20日
Published Date 2009/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102919
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:患者は生来健康で日常生活は自立している98歳男性であり,突然の腹痛,嘔吐をきたし近医よりイレウス疑いで紹介され受診した.腹部CTで右側結腸閉塞によるイレウスが疑われ,全身状態が安定していたため大腸内視鏡検査を施行したところ肝彎曲を越えた直後で上行結腸が狭窄し,ガストログラフィン造影でbird's beak signと拡張腸管への造影剤流入を認めたため盲腸捻転による絞扼性イレウスと診断した.同日緊急手術を施行したところ右側結腸の後腹膜固定不全を伴う盲腸捻転を認め,回盲部切除術を施行した.術後経過は良好であった.高齢者のイレウスに遭遇した際は本疾患も念頭においた迅速な診断治療が必要であると思われた.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.