書評
霞 富士雄(著)「乳がん視・触診アトラス」
坂元 吾偉
1
1坂元記念クリニック・乳腺病理アカデミー
pp.1708
発行日 2009年12月20日
Published Date 2009/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102903
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敬愛する著者,霞富士雄先生の『乳がん視・触診アトラス』を手にしたとき,その圧倒的な症例の多さと写真の出来栄えの見事さに息をのんでしまい著者の執念を感じた.
著者と小生は乳腺外科と乳腺病理と部署は分かれていても,30年以上も癌研で共に乳腺疾患の診療と研究に携わってきた.小生も乳腺疾患のすべての組織型の病理組織標本の収集を心がけてきたので,これだけの症例の写真をそろえることは日々の努力以外の何ものでもないことを身に染みて知っている.著者もはしがきに述べているように,「本書のような乳がんを中心とした多彩で徹底的な乳腺疾患のカラーアトラスを内外ともに私は知らない.待っていても将来,同じようなものができあがることはないであろう」.
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