医学生一日一歩・4
卵は転がりやがて手術室へ―外科での臨床実習の様子
新里 陽
1
Yoh NIISATO
1
1東京大学医学部
pp.1255-1257
発行日 2009年9月20日
Published Date 2009/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102692
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東京大学医学部
Vol. 2に引き続き,今回のコラムはまた東京大学医学部6年の新里陽がお送りします.今回は,はじめに自己紹介を兼ねてわが医学部の様子を報告させていただきます.
医学部の学生約100人中,9割は教養学部理科三類からの進学であり,2年間を駒場キャンパスで過ごします.この間あくまで所属は教養学部であり,医学には目をそむけて目一杯遊び呆けるというのが伝統となっています.というのは冗談としても,部活・サークルに精を出す者,塾講師の道を究める者,研究室に出入りして早速医学にどっぷり漬かる者,と千差万別のキャンパスライフを過ごします.また,この時のクラスは理科二類(農学部や薬学部への進学が多い)とごちゃ混ぜになっているため,自然と医師以外の人脈が出来るのが駒場の大きな魅力です.ちなみに僕が駒場で机を並べた仲間は銀行員や化粧品会社,JAや獣医などの広い分野に散らばり,今でも時折集まって酒盃を交わしてはいろんな業界話に花を咲かせています.
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