Japanese
English
臨床報告・1
直腸S状部に発生した腺扁平上皮癌の1例
A case of adenosquamous carcinoma of the rectosigmoid colon
西 宏
1
,
栗生 宜明
1
,
鶴留 秀晃
1
,
小谷 達也
1
,
矢部 正治
1
,
安原 裕美子
2
Hiroshi NISHI
1
1済生会京都府病院外科
2京都府立医科大学附属病院病理部
キーワード:
腺扁平上皮癌
,
直腸S状部
Keyword:
腺扁平上皮癌
,
直腸S状部
pp.967-971
発行日 2009年7月20日
Published Date 2009/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102633
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はじめに
大腸に発生する悪性腫瘍のほとんどは腺癌であり,下部直腸や肛門管を除くと扁平上皮癌や腺扁平上皮癌はきわめて稀である.海外の報告では大腸の全悪性腫瘍に占める腺扁平上皮癌の発生頻度について0.025~0.17%と述べられている1,2).
今回われわれは,直腸S状部に発生した進行癌で内視鏡下生検で腺癌と診断されたものの,切除標本の病理組織学的検索で腺扁平上皮癌であるとの最終診断を得た1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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