コーヒーブレイク
友人の病院が閉院した話
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.356
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102503
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- 文献概要
私の医局の同期生に,父親から引き継いだ病院を経営していた友人がいました.その病院は,私が入局した当時には大きな手術も行っており,私の友人の父親である当時の院長は大学医局の重鎮としても活躍されていたものでした.
友人は私と同期で,父親と同じ医局に入り,やがてその跡を継いで院長となったのでした.私とは,お互いに忙しいこともあって年に数回会うくらいでしたが,最近まで頑張って経営していると聞いており,安心していたものでした.ただ,同期会などでたまに会った折りに,時代の流れのなかで手術はできなくなり,お年寄りを中心とした療養型の施設に切り替えざるを得なくなったと自嘲気味に話していたのが印象に残っていました.
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