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特集 外科診療上知っておきたい新たな予後予測因子・スコア
〔癌における新たな予後予測因子〕
胃癌の予後予測因子
Prognostic factor of gastric cancer
深川 剛生
1
,
阪 真
1
,
田中 則光
1
,
藤田 剛
1
,
三森 功士
2
,
佐々木 博巳
3
,
森田 信司
1
,
片井 均
1
Tako FUKAGAWA
1
1国立がんセンター中央病院胃外科
2九州大学生体防御医学研究所腫瘍外科
3国立がんセンター研究所腫瘍ゲノム・情報解析部
キーワード:
胃癌
,
予後因子
,
微量癌細胞
,
腹膜播種
Keyword:
胃癌
,
予後因子
,
微量癌細胞
,
腹膜播種
pp.43-48
発行日 2009年1月20日
Published Date 2009/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102432
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要旨:胃癌の予後は病理学的因子に基づいたステージによって統計的に予測される.血清腫瘍マーカーではCA19-9の高値が予後に反映する.リンパ節中の微量癌細胞(ITC)の存在は予後不良因子ではない.骨髄・末梢血液中の微量癌細胞もその存在だけでは予後不良因子ではなく,その転移能や宿主との相互作用についてさらに研究が必要である.現在行われている腹腔洗浄液の細胞診(Cy)は腹膜播種再発を予測する明らかな予後不良因子であるが,複数の遺伝子を検出できるチップは微量癌細胞を検出し,より感度の高い予後不良因子となり得る.
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