Japanese
English
臨床報告
術前診断において悪性を否定できなかった巨大肝囊胞内出血の1例
A case of intracystic hemorrhage of huge liver cyst with high level of CA19-9 in the serum could not excluded a hepatic cystadenocarcinoma in preoperative diagnosis
御供 真吾
1
,
肥田 圭介
1
,
細井 義行
2
,
畠山 元
3
,
杉村 好彦
3
,
若林 剛
1
Shingo MITOMO
1
1岩手医科大学外科学講座
2細井外科医院
3盛岡赤十字病院外科
キーワード:
巨大肝囊胞
,
肝囊胞内出血
,
CA19-9
Keyword:
巨大肝囊胞
,
肝囊胞内出血
,
CA19-9
pp.711-716
発行日 2008年5月20日
Published Date 2008/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102139
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はじめに
囊胞内出血をきたした肝囊胞の画像診断は多彩な像を呈し,診断が困難である1,2).また,良性疾患である肝囊胞において血中CA19-9が高値を示す症例は比較的稀であり,悪性との鑑別を要する場合がある3~5).
今回,われわれは血中CA19-9高値を示し,画像上,肝囊胞腺癌や腺腫を否定できず肝切除術を施行した巨大肝囊胞内出血の1例を経験したので報告する.
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