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特集 肛門疾患診断・治療のコツと実際
―〔その他の肛門疾患〕―尖圭コンジローマの診断・治療のコツと実際
The knack and practice of the diagnosis and treatment for condyloma acuminatum
黒水 丈次
1
Joji KUROMIZU
1
1名戸ヶ谷病院消化器病センター外科
キーワード:
尖圭コンジローマ
,
ヒトパピローマウイルス
,
電気焼灼
,
CO2レーザー蒸散法
,
DNA合成阻害剤
Keyword:
尖圭コンジローマ
,
ヒトパピローマウイルス
,
電気焼灼
,
CO2レーザー蒸散法
,
DNA合成阻害剤
pp.1393-1395
発行日 2007年10月20日
Published Date 2007/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101855
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要旨:尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスの6,11型が原因となる性感染症である.患者の大部分は性活動の盛んな年齢層で,稀に成人を介して幼児に発症することもある.わが国での発症数は1999年では約3,200例だったのに対し,2004年には6,500例に増加し,しかも15~29歳では女性に多かった.淡紅色~褐色を呈する乳頭状,顆粒状の尖った隆起物が集簇的に増殖し,鶏冠状あるいはカリフラワー状となる.特徴的な形態のため視診で容易に診断がつくが,悪性病変の潜在もあるため,確定診断として原因ウイルスの証明と型の判定が必要である.治療法には外科的方法と薬物療法がある.細胞診で陰性になれば治癒であるが,発症までの時間を考えると治療終了後最低3か月は経過観察をして再発のないことを確かめる必要がある.
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