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特集 肛門疾患診断・治療のコツと実際
―〔その他の肛門疾患〕―肛門掻痒症の診断・治療のコツと実際
The knack and practice of the diagnosis and treatment for pruritus ani
黒水 丈次
1
Joji KUROMIZU
1
1名戸ヶ谷病院消化器病センター外科
キーワード:
肛門掻痒症
,
真菌性皮膚炎
,
肛囲湿疹
,
カンジダ菌
,
蟯虫
Keyword:
肛門掻痒症
,
真菌性皮膚炎
,
肛囲湿疹
,
カンジダ菌
,
蟯虫
pp.1387-1389
発行日 2007年10月20日
Published Date 2007/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101853
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要旨:肛門掻痒症とは肛門周囲を中心とした肛門部に慢性的なかゆみがある状態をいい,掻きむしりたくなる掻痒感が主訴である.一般的に,排便後や眠りに入る布団のなかで体が温まると掻痒感は増強する.老若男女を問わず人口の約5%に発生し,特に男性に多い.また,原因がはっきりしている続発性と,原因不明の特発性に分けられ,続発性は原因疾患と局所の治療を同時に行う.主にステロイド軟膏,抗真菌軟膏,抗生剤軟膏,抗ヒスタミン軟膏などが用いられる.特発性では石鹸の使用禁止,排便後のぬるま湯による肛門洗浄,肛門の刺激となる食物・飲料の禁止,肛門の乾燥,毎日の入浴と綿製下着の使用,十分な睡眠をとることなどが推奨される.
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