特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅵ.直腸・肛門
69.肛門掻痒症
鈴木 和徳
1
Kazunori SUZUKI
1
1松島病院大腸肛門病センター
pp.190-192
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902946
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かゆみを主訴として,皮膚に原発疹の認められない疾患群を皮膚掻痒症という.全身性掻痒症と局所性掻痒症とがあり,肛門掻痒症は局所性掻痒症の一疾患である.
皮膚には,かゆみのみで発疹はないが,掻爬により,また併発性皮膚炎のために紅斑,発赤,落屑,湿疹化をみるようになり,長期化すると皮膚肥厚,亀裂,色素沈着,苔癬化を生ずる.
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