病院めぐり
済生会宇都宮病院外科
植松 繁人
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1済生会宇都宮病院外科
pp.1081
発行日 2007年8月20日
Published Date 2007/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101797
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東北新幹線の下り列車が宇都宮駅を出るとすぐ,進行方向左手の市街地のはずれに当院を望むことができます.当院は昭和17年開所の恩師財団済生会宇都宮診療所に始まり,現在の病院は平成8年に新築・移転したものです.県立がんセンターのほかに県立・市立病院を持たない宇都宮市にとって病床数644床,医師数130余名の当院は地域の中核病院です.外来患者数は1日1,500名を超え,栃木県救命救急センターを運営し,1日平均約70台の救急車を受け入れています.手術室は10室で,9つの診療科による手術件数は年間6,000件に及びます.急性期重症患者にはICU 11床,CCU 5床を備える一方,最上9階には栃木県初の緩和ケア病棟が設けられて,幅広く地域のニーズに応えています.
当院では数年前から医師の雇用形態を整備し,スタッフ医師のほかに,臨床経験年数に応じてレジデント,シニアレジデント,臨床フェローの3つの有期雇用枠を設けています.これまで当院の外科の最も重要な人材源は慶應義塾大学一般消化器外科学教室ですが,上記の多様な雇用枠を活用し,幅広く人材を求めています.外科の所属は現在14名で,構成はスタッフ7名(一般消化器5,乳腺1,呼吸器1),臨床フェロー2名,シニアレジデント2名,レジデント3名です.主治医の資格を臨床経験3年以上とし,主治医+副主治医の体制で入院診療を行っており,初期研修医がこれに加わります.
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