Japanese
English
臨床報告・1
肛門管癌術後8年目に心臓腫瘍および多発肺梗塞をきたした1例
A case of pulmonary embolism caused by a cardiac tumor 8 years after the resection of an anal canal cancer
露木 茂
1
,
西澤 弘泰
1
,
菅野 元喜
1
Shigeru TSUYUKI
1
1社会保険小倉記念病院外科
キーワード:
肛門管癌
,
心臓腫瘍
,
多発肺梗塞
,
血小板減少
Keyword:
肛門管癌
,
心臓腫瘍
,
多発肺梗塞
,
血小板減少
pp.735-739
発行日 2007年5月20日
Published Date 2007/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101722
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はじめに
心臓腫瘍の多くは転移性であり,原発性心臓腫瘍の20~40倍の頻度である1).しかし,大腸癌,胃癌からの心臓転移は10%前後と頻度が低い.
今回,われわれは肛門管癌術後7年目の骨盤内再発の症例で,加療中に血小板減少を契機に心臓腫瘍および多発性肺梗塞を認め,肛門管癌の心臓転移と推測された1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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