Japanese
English
臨床報告 1
食道ステント挿入直後に急速な多量の胸水貯留をきたした1例
A case of massive pleural effusion after esophageal stenting
山口 祐二
1
,
井上 晴洋
1
,
吉田 達也
1
,
岩下 方彰
1
,
薄井 信介
1
,
工藤 進英
1
Yamaguchi Yuji
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
食道癌
,
ステント
,
胸水
Keyword:
食道癌
,
ステント
,
胸水
pp.1569-1572
発行日 2003年11月20日
Published Date 2003/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101620
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はじめに
食道癌による悪性食道狭窄に対するステント挿入は標準的治療として広く行われている.しかし,ステント挿入に対する合併症の報告も多く,とくに化学療法,放射線療法後の挿入に対しては多くの合併症が報告されている3~9).今回,筆者らは化学療法後のステント挿入の後に,食道穿孔などを起こしていないにもかかわらず急速に多量の胸水貯留をきたし,残念ながら救命しえなかった症例を経験した.胸水貯留の原因が特定できず,原因検索に苦慮したので報告する.
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