Japanese
English
特集 浸潤性膵管癌の診療をどうするか
本邦膵癌取扱い規約とUICC新TNM分類
Comparison of the Japanese and UICC classifications of pancreatic cancer
伊佐地 秀司
1
,
上本 伸二
1
,
川原田 嘉文
2
,
江川 新一
3
,
武田 和憲
3
,
松野 正紀
3
Isaji Shuji
1
1三重大学医学部第1外科
2上野総合市民病院
3東北大学大学院消化器外科
キーワード:
膵癌取扱い規約
,
膵局所進展度
,
リンパ節群分類
,
進行度分類
Keyword:
膵癌取扱い規約
,
膵局所進展度
,
リンパ節群分類
,
進行度分類
pp.1469-1473
発行日 2003年11月20日
Published Date 2003/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101598
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
本邦膵癌取扱い規約(JPS)第5版とUICC規約第6版がともに2002年に発刊されたが,両規約は以前にも増して隔たりが大きくなった.全国膵癌登録症例の膵頭部管状腺癌切除例を対象に両規約の信頼性(生存率)を検討すると,膵局所進展度(T)分類は両規約とも各群間で有意差を認めた.リンパ節(N)分類はJPSのN0~N3では各群間で有意差を認めている.Stage分類は両規約の隔たりは顕著で,UICC-StageⅡの半数以上がJPS-StageⅣに相当することになった.Stage別生存率ではJPSのほうがUICCより層別化が優っていた.以上より,簡便さという点ではUICCが優るものの,信頼性および再現性という点ではJPSがより優っていることが示された.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.