Japanese
English
特集 外科における重症感染症とその対策
市中発症外科的重症感染症への対応
重症腹膜炎への対応―大腸穿孔を中心として
Treatment for severe peritonitis with septic shock
梅木 雅彦
1
,
松田 昌三
2
,
栗栖 茂
1
,
小山 隆司
1
,
北出 貴嗣
1
,
高橋 英幸
1
,
篠原 永光
1
,
三村 剛史
1
,
吉田 剛
1
,
高橋 宏明
1
Umeki Masahiko
1
1兵庫県立淡路病院外科
2公立宍粟総合病院外科
キーワード:
大腸穿孔
,
敗血症性ショック
,
エンドトキシン吸着
,
サイトカイン
Keyword:
大腸穿孔
,
敗血症性ショック
,
エンドトキシン吸着
,
サイトカイン
pp.29-35
発行日 2003年1月20日
Published Date 2003/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101300
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要旨:大腸穿孔をはじめとする重症腹膜炎では,容易に敗血症性ショックに陥りやすく,いまなおその予後は不良である.治療は,外科的に感染巣を完全に除去することが最も重要であることはいうまでもないが,敗血症性ショックと高サイトカイン血症をはじめとする各種メディエーター対策も重要である.筆者らは術前から抗ショック療法を施行し,さらに術直後にPMXによる血液浄化法を導入している.PMXは血中エンドトキシンのみならず他のメディエーターをも除去し,病態の改善に有効であると考えられるため,血中エンドトキシン値に関係なく,ショックを伴う重症腹膜炎では有効な治療手段と考えている.
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