特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ
Q27 腸管の端側吻合のコツは?
西澤 雄介
1
,
森田 隆幸
1
,
村田 暁彦
1
,
佐々木 睦男
1
Nishizawa Yuusuke
1
1弘前大学医学部第2外科
pp.364-366
発行日 2003年3月20日
Published Date 2003/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101275
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近年のサーキュラーステイプラーやリニアステイプラーの改良・普及に伴い,消化管吻合において器械吻合が用いられる機会が多くなっている.一般に端側(あるいは側端)吻合は,①吻合腸管の口径差に左右されない,②吻合口がより大きくとれる,③吻合部の血流が良好である,④口側腸管の収縮が直接吻合部に伝わらない,などの利点が挙げられる.さらに結腸直腸吻合では,⑤骨盤腔内の死腔が埋まりやすい,⑥盲端部の貯留能が期待できる,という利点を有する1).
以下,器械吻合による端側吻合法のコツについて述べる.
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