近代腹部外科の開祖:Billroth
ビルロート余滴・24―最終章
佐藤 裕
1
Hiroshi SATOU
1
1北九州市立若松病院外科
pp.1595-1599
発行日 2004年12月20日
Published Date 2004/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101113
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過去2年間「ビルロート余滴」と題して,これまであまり知られてこなかった(と筆者は考えた)ビルロートを紹介すべく連載を続けてきたが,今章で最終回となる.この連載を続けるにあたって,内外のビルロート関連文献を渉猟してきたわけであるが,最終回を前に筆者の手元にはある程度のビルロート関連資料が集まってきた.そこで,今回の最終章では,筆者が本連載に際して参考にしてきた書籍や文献と,筆者が1999年に万国外科学会に参加した際にウィーンで入手したビルロート顕彰品目を紹介する.
まず最初に挙げる文献は,筆者がウィーンを訪れた際にビルロート探訪のためのガイドブックとして重宝した故 堺哲郎教授の「Theodor Billrothの生涯」である(タイトル中の“Theodor Billroth”の部分はビルロート直筆のサインを転用している).本連載のなかで何回も言及してきたが,堺教授が昭和58年(1983年)から4回にわたって雑誌「外科」に連載された(おそらく日本ではじめての)ビルロートの評伝である〔詳しくは南江堂発行の「外科」(28:1206-1213,1315-1323,29:100-109,429-439)に4回にわたって掲載されているので,ぜひとも参照されたい〕.
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