近代腹部外科の開祖:Billroth
ビルロート余滴・1
佐藤 裕
1,2
Satou Hiroshi
1,2
1北九州市立若松病院外科
2日本医史学会
pp.84-85
発行日 2003年1月20日
Published Date 2003/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101308
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今月から,Billroth(図1)に関する連載を掲載することになった.そこで,開始にあたってまずはこのような連載を書くようになった経緯から述べていきたい.
さて筆者は,以前より本誌の「臨床外科交見室」に外科学史に関した話題を年々投稿してきたのであるが,これらの投稿が編集室の目にとまり,今回のお声が掛かった次第である.そこで,筆者は2つ返事で引き受け,外科医になって以来の長年にわたる関心事であった近代腹部外科の開祖「ビルロート」について書くことにした.また,1999年の万国外科学会への参加を機に,ウィーンを訪れ,その際にBillrothに関して種々調査していて,多少なりとも写真資料が集まっていたことも一因である[なお,この際の写真資料の一部は,日本外科学会誌(第102巻2号,244-245頁)に,「ウィーン逍遥(ビルロート顕彰碑巡り)」として既報しているので参照されたい].
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