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臨床報告・1
MD-CTによる術前門脈側副血行路確認が門脈切除・再建に有用であった門脈浸潤膵頭部癌の1例
Usefulness of preserving collateral portal vein detected by MD-CT:a case report of a patient with portal vein-invasive pancreas head cancer
藤元 治朗
1
,
大西 誠
1
,
杉本 貴昭
1
,
吉田 康彦
1
,
斉藤 慎一
1
,
黒田 暢一
1
Jiro FUJIMOTO
1
1兵庫医科大学第1外科
キーワード:
門脈浸潤膵癌
,
門脈側副血行路
,
MD-CT(multi detectable computer tomography)
Keyword:
門脈浸潤膵癌
,
門脈側副血行路
,
MD-CT(multi detectable computer tomography)
pp.1551-1554
発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101070
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はじめに
膵頭十二指腸切除手術を施行する際の門脈合併切除・再建はしばしば経験される.通常はバイパスなしで門脈再建が可能であるが,手術手技が複雑になる場合などは抗血栓性門脈バイパスカテーテルの使用が必要になることもある1~3).
今回,筆者らは術前multi detectable computer tomography(以下,MD-CT)で同定された門脈側副血行路を門脈合併切除・再建するまで温存することによって,安全に手術することが可能であった門脈浸潤膵頭部癌の1例を経験したので報告する.
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