特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
104.陥入爪
前川 嘉洋
1
,
池井 聰
2
Yoshihiro MAEKAWA
1
1国立病院機構熊本医療センター臨床研究部皮膚科
2国立病院機構熊本医療センター臨床研究部外科
pp.316-317
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100880
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陥入爪の概念
陥入爪は日常外来でよく遭遇する疾患で,不適切な処置や手術により治癒が遷延し,患者のQOLを著しく低下させている.陥入爪の病因は,1)不適合な靴の着用,2)不適切な爪切り・抜爪,3)遺伝性,4)白癬菌などの感染症,5)薬剤性(エトレチナートなど),6)末梢循環障害,7)栄養不良状態などが指摘されてきている1).陥入爪は側爪郭の組織を接地面から押し上げ,爪甲が側爪郭の組織に食い込み発生する.
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