増刊号 Common Disease 200の治療戦略
皮膚疾患
陥入爪
田村 敦志
1
1群馬大学医学部皮膚科
pp.614-615
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904237
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疾患概念と病態
陥入爪は爪甲側縁の彎曲した部分が側爪廓に食い込み,同部の疼痛・炎症を引き起こす疾患である.これには爪甲の横方向の彎曲が増加しているものと,爪甲自体はほぼ正常で,炎症による爪廓の腫大により相対的に爪甲が側爪廓に食い込んでいるものとがあるが,後者が多い.陥入爪は若年者の拇趾爪に多く見られ,原因としては,先端の細い靴による足趾の圧迫や不適当な爪切り(深爪)で刺状に切り残された爪甲辺縁部による皮膚損傷が主である(図1).
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