Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
IV 治療のトピックス
最近の陥入爪の治療
The current therapy of ingrown toe nails
堤 正彦
1
,
渡辺 亮二
1
,
大塚 藤男
2
Masahiko TSUTSUMI
1
,
Ryouji WATANABE
1
,
Fujio OOTSUKA
2
1東京大学医学部附属病院分院皮膚科
2筑波大学臨床医学系皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo University Branch Hospital
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Tsukuba Unibersity
キーワード:
陥入爪
,
外科的治療
,
爪床爪郭弁法
,
後爪郭形成術
Keyword:
陥入爪
,
外科的治療
,
爪床爪郭弁法
,
後爪郭形成術
pp.157-161
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900901
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陥入爪に対する外科的治療として爪床爪郭弁法を改良した手術法を考案し,50例63趾に施行した.術式の要点は爪母を爪床と連続して平坦に挙上する点と,後爪郭縁を側方に拡大して再生爪甲の表出する出口を拡大する点にあり,この目的で側爪郭と後爪郭の移行する部分に爪母を含む小皮弁を形成することが特徴である.陥入爪を重症度により3型に分類し,各々に対応した術式を詳述し,利点と問題点を検討した.体重に対する緩衝装置としての爪の機能とともに,最近では再生爪甲の形態の美醜も問題とされており,幅の広い爪甲を再生させることと爪郭縁の曲線的な形状を保存することの重要性を強調した.また,継続的な保存的治療は陥入爪の初期治療および予防に対し有効であり,その適応について私見を述べた.
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