特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
103.爪囲炎
東 久登
1
,
志田 晴彦
1
Hisato HIGASHI
1
1東京厚生年金病院外科
pp.314-315
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100879
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疾患の概念と診断
爪周囲の化膿性炎症であり,深爪や嵌入爪による爪溝(図1)の感染や,棘や針,ささくれなどによる爪郭(図1)の小外傷,皮膚炎,靴ずれなどによって起こる.ひょう疽(felon)も爪囲炎(paronychia)とほぼ同義に用いられることがあるが,厳密に言えば爪囲炎は炎症が爪周囲に限局し,掌側にまで及んでいないものをいう.診断は爪囲の発赤,腫脹,圧痛,自発痛,過剰肉芽,爪の浮動性などより容易である.
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