特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅶ.尿路・性器
79.亀頭包皮炎
岸 洋一
1
Hiroichi KISHI
1
1国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院泌尿器科
pp.250
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100855
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疾患の概念
亀頭部の炎症,包皮部の炎症は単独にも生ずるが,多くは合併して,亀頭包皮炎となる.亀頭が完全に露出している状態ではほとんど起こらない.すなわち,幼小児や包茎の人に生ずる.包皮と冠状溝の間に少量の尿や分泌物が停滞して癒着を生じ,恥垢がたまり,包皮内が不潔となり,これに感染が加わり発症する.また包皮に小さなキズがつき,それに感染することもある.老人では炎症を繰り返すようなら糖尿病が合併していることがあるので,その点のチェックが必要である.成人ではコンジロームなど腫瘍が隠れていないか確認する.
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