特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅲ.頸部・肩
40.いわゆる五十肩
高橋 晃
1
,
齋藤 知行
1
Akira TAKAHASHI
1
1横浜市立大学医学部整形外科
pp.130-133
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100816
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疾患の概念
50歳前後に発症し,肩の疼痛と運動制限を生じる疾患である.肩関節周囲組織の退行変性を基盤として発症するとされる.同様の症状を示すもの全体を古くから広い意味で五十肩と呼んできた.現在では肩関節周囲炎のなかの1つで,原因不明なものとして捉えることが多い.上腕二頭筋腱【鞘】炎や肩峰下滑液包炎,石灰沈着性腱板炎,腱板不全断裂などの明らかな原因が除外された場合に,いわゆる五十肩と診断する1).海外ではfrozen shoulderやadhesive capsulitisなどがこれに相当する.
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