特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭
23.眼瞼腫脹
高村 悦子
1
Etsuko TAKAMURA
1
1東京女子医科大学眼科
pp.78-80
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100799
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眼瞼は,外側より皮膚,瞼板,筋肉,粘膜から成る.眼瞼腫脹は眼瞼以外の眼組織や全身疾患からの波及によることもあり,その原因は多岐にわたる(表).視診では,(1)眼瞼腫脹の部位(両眼性か片眼,眼瞼全体か限局など),(2)痛みの有無,(3)発赤の有無,(4)眼瞼皮疹の有無と種類(湿疹,水疱など),を観察する.発症が急性か慢性か,再発性かを聞いておく.また,肝疾患,腎疾患,心疾患,膠原病などの全身疾患や薬剤や食物アレルギーの有無,アトピー性疾患の既往も尋ねる.片眼性で有痛性の場合は感染症が原因となる場合が多く,迅速な診断および治療が必要となる.
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