特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅰ.外来患者の診療・処置
3.処方箋の書き方
田島 知郎
1
,
田中 洋一
1
,
内田 智信
2
Tomoo TAJIMA
1
,
Timothy P. Russell
3
1東海大学医学部附属東京病院外科
2東海大学医学部附属東京病院薬剤科
3US Army Health Clinic
3US Army Health Clinic
pp.15-18
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100779
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処方箋(prescription)とは医師が患者の病気に応じて,投与する医薬品の種類(薬品名),量,調合や服用法について案出した処方(formula)を,薬剤師に指示するために一定の書式(prescription slip)に記載したものを指し,医師と薬剤師とのコミュニケーションの手段になる.本稿で扱うこの狭義の用い方に対して,米国ではprescriptionという用語は患者が従うべき養生法などにも適用される.なお,prescriptionはラテン語praescriptus(prae, before+scribere, to write)に由来し,養生法や薬物療法の準備・投与前に書きつけるべきものの意である.
Prescriptionという用語は米国では,患者が従うべき養生法などにも適用されるが,本稿では狭義の用い方に従うこととして,処方箋に関する基本的事項,頻用される省略形・略号とそれらの留意点,および患者安全管理についての解説を中心にするが,わが国における慣用的な処方箋記載法の問題点,および米国式記載例との相違点にも触れることにする.
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