病院めぐり
深谷赤十字病院外科
鈴木 裕之
pp.1329
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100766
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当院は埼玉県の北部に位置する深谷市の地にあり,昭和25年に開設され,平成16年現在,2回目の大規模な建て替え中で,病棟部門はすでに引越しを終了し,現在472床で運用中です.7月に外来部門の引越しを行い,正式には11月に506床の病院に生まれ変わります.診療科は20科,常勤医師数は69名で,今年度から臨床研修指定病院の指定を受け,協力型病院としても,国立千葉大学および群馬大学から研修医の受け入れを開始しています.
本年4月に呼吸器外科が独立し,現在の外科のスタッフは諏訪敏一院長以下7人です.主に千葉大学臓器制御外科(旧 第1外科)出身の医師であり,同医局から2名,同形成外科から1名のローテーターを加え,10名で3チームに分かれ診療を行い,年間約650例の手術をこなしております.平成15年度の全身麻酔症例は567例で,腰椎麻酔61例,局所麻酔27例でした.主な内訳は食道癌9例,胃癌106例,大腸癌116例,肝切除15例,膵切除15例,乳癌44例,ラパコレ81例,鼠径ヘルニア51例,虫垂炎41例などでした.最近は腹腔鏡による胃癌,大腸癌の手術も増え,適応を選んで積極的に施行しています.また,当院は第三次救命救急センターを兼ねており,緊急手術も昨年は134例で,特に高齢者や合併症並存の重症例の紹介が多く,苦しいながらも可能な限り受け入れる体勢でいます.手術以外では,一般内視鏡およびEMR,胆道のPTBD,EBD,血管造影などを消化器医,放射線科医と協力して多数行っており,外科医にできることはすべてやろうという方針で臨んでいます.
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