Japanese
English
臨床報告・1
大腿ヘルニア嵌頓術後に生じた虚血性小腸狭窄の1再手術例
Ischemic stenosis of the small intestine following the surgery of incarcerated femoral hernia:A report of second surgery
中西 正芳
1
,
山根 哲郎
1
,
谷 直樹
1
,
菅沼 泰
1
,
山口 正秀
1
,
岡野 晋治
1
,
北井 祥三
1
,
中川 登
1
,
竹田 靖
1
Nakanishi Masayoshi
1
1松下記念病院外科
キーワード:
虚血性小腸狭窄
,
大腿ヘルニア嵌頓
,
腸閉塞
Keyword:
虚血性小腸狭窄
,
大腿ヘルニア嵌頓
,
腸閉塞
pp.75-78
発行日 2004年1月20日
Published Date 2004/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100524
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はじめに
大腿ヘルニアは嵌頓を起こす危険性が高いとされ1,2),嵌頓解除術を行う際に,嵌頓を起こしていた腸管を切除するべきかどうか判断に苦慮するという場面に時折遭遇する.壊死に陥らないと判断した場合は腸管を切除せずに温存するのが妥当であると考えられるが,その一方で血流豊富とされる小腸にさまざまな原因で虚血性の狭窄が生じることも報告されている3,4).今回,筆者らは大腿ヘルニアの嵌頓に対する手術を行い,術後,嵌頓した小腸に壊死は認めなかったが,虚血性の狭窄を起こした1例を経験したので報告する.
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