特集 急性肺塞栓症の最新診療
―外科手術後急性肺塞栓の予防―私たちはこうしている―群馬大学大学院医学系研究科
桑野 博行
1,2
,
宮崎 達也
1
,
加藤 広行
1
,
国元 文生
2
Hiroyuki KUWANO
1,2
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
2群馬大学大学院医学系研究科集中治療部
キーワード:
深部静脈血栓塞栓症
,
術後管理
,
予防ガイドライン
Keyword:
深部静脈血栓塞栓症
,
術後管理
,
予防ガイドライン
pp.311-318
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100490
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要旨:近年,肺血栓塞栓症はわが国でも増加傾向にあり,発症頻度は低いものの,発症すると重篤な状態に陥るため,予防することが非常に重要と考えられる.わが国においては2004年2月に『肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン』が作成され,保険的にも肺血栓塞栓症予防管理料が算定されるようになった.本稿では,本ガイドラインに準じて,(1)術後の肺血栓塞栓症の病態,(2)リスクの評価とそれに対して必要な処置,(3)治療効果のエビデンス,そして(4)群馬大学医学部附属病院における肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症防止対策とその実際について概説する.
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