外科の常識・非常識―人に聞けない素朴な疑問・27
虫垂炎にCT検査は必要か
蛯澤 記代子
1
,
石井 敬基
1
,
高山 忠利
1
Kiyoko EBISAWA
1
1日本大学医学部外科学講座消化器外科部門
pp.350-351
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100390
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【はじめに】
近年,様々な診断技術,特に画像診断の進歩によって,正確な術前診断とそれによる適切な治療方針の重要性が指摘されている.急性虫垂炎においても術前診断の正確さが要求され,特にカタル性虫垂炎は絶食および抗生剤投与による保存的加療で軽快する可能性が高いため,カタル性虫垂炎であるか否かを鑑別することが手術適応を決定するうえで重要である.
われわれは術前に腹部CT,超音波検査を加えることで,カタル性虫垂炎が診断可能であるかを自験例で解析した.本稿では,急性虫垂炎の診断で施行する腹部CTおよび超音波検査が有用であるか否かを検討した.
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