臨床外科交見室
痔核治療のエポック
岡崎 誠
1
Makoto Okazaki
1
1市立伊丹病院外科
pp.1414
発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100249
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最近,ジオン(R)(OC-108)という痔核に対する新しい硬化剤が発売された.これは中国で開発された消痔霊という硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を配合した痔核治療の硬化剤に改良を加え,沖縄のあるベンチャー企業が開発した薬である.従来から手術の適応であったstageⅢおよびⅣの痔核に対し,注射による硬化療法で同等あるいはそれ以上の治療効果が期待される.
注射の手技がむつかしいため,どこの施設でもすぐに開始するわけにはいかず,まず限られた施設から2,000例を目標に,訓練を受けた医師による治療が行われてから,その成績をもとに今後の治療が考慮されるということである.
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