特集 癌治療のプロトコール2005-2006
Ⅷ.甲状腺癌治療のプロトコール
神奈川県立がんセンター乳腺甲状腺外科〔甲状腺〕
吉田 明
1
,
中山 博貴
1
1神奈川県立がんセンター乳腺甲状腺外科
pp.259-266
発行日 2005年10月22日
Published Date 2005/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100232
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はじめに
甲状腺癌は濾胞上皮由来で発育の遅い分化癌(乳頭癌,濾胞癌)と,きわめて急激な進展を示す未分化癌,傍濾胞細胞(c-cell)由来の髄様癌に大別される.甲状腺癌の臨床的特徴や予後は組織型により大きく異なっており,それぞれの組織型に基づいて治療方針が決定される.したがって,術前診断が非常に重要となる.
本稿では,まず各癌の特徴を概説し,ついでわれわれが実際に行っている甲状腺癌治療のプロトコールを紹介する.
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