Japanese
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臨床研究
胃癌に対する胃全摘・膵尾部脾臓合併切除症例の検討
Total gastrectomy with distal pancreatectomy and splenectomy for gastric cancer
堀 亮太
1,2
,
野手 雅幸
1
,
澤崎 邦廣
1
,
藤田 秀春
1
Ryota HORI
1,2
1高岡市民病院外科
2富山医科薬科大学第2外科
キーワード:
胃癌
,
胃全摘・膵尾部脾臓合併切除
,
リンパ節転移
Keyword:
胃癌
,
胃全摘・膵尾部脾臓合併切除
,
リンパ節転移
pp.223-228
発行日 2005年2月20日
Published Date 2005/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100042
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はじめに
これまで当院では術中に漿膜浸潤が疑われた上~中部中心の胃癌に対し,脾門部リンパ節および脾動脈幹リンパ節を完全郭清する目的で,膵尾部脾臓合併切除(以下,膵脾合切)を施行してきた.しかし,その効果や適応に関しては意見の分かれるところであり,2004年4月に出版された「胃癌治療ガイドライン」の中でも「膵への直接浸潤や明らかなNo. 11リンパ節転移を有する以外,本術式は行われなくなってきている」と記載されている1).
今回,筆者らは膵脾合切症例を対象として,1)No. 10およびNo. 11リンパ節への転移は諸因子から予測可能であるか否か,2)膵脾合切症例におけるリンパ節転移と予後との関連,などをretrospectiveに解析し,特にリンパ節郭清を目的とした膵脾合切の適応と治療効果を主として検討した.
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