Japanese
English
特集 神経疾患の新しい画像診断1
4.脳血管障害とT2*強調MRI
T2*-weighted MRI in Cerebrovascular Disease
加藤 宏之
1
,
泉山 昌洋
2
,
高橋 明
1
,
糸山 泰人
3
Hiroyuki Kato
1
,
Masahiro Izumiyama
2
,
Akira Takahashi
1
,
Yasuto Itoyama
3
1東北大学大学院医学系研究科神経病態制御学
2中江病院神経内科
3東北大学大学院医学系研究科神経内科学
1Departments of Neuroendovascular Therapy, Tohoku University Graduate School of Medicine
2Department of Neurology, Nakae Hospital
3Departments of Neuroendovascular Neurology, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
T2*—weighted MRI
,
stroke
,
cerebral hemorrhage
,
microbleeds
,
small artery disease
Keyword:
T2*—weighted MRI
,
stroke
,
cerebral hemorrhage
,
microbleeds
,
small artery disease
pp.865-872
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406902011
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はじめに
脳MRI診断法の発達により,急性期あるいは慢性期の脳血管障害の病巣の検出力が格段に進歩したことは周知の通りである。MRIはパルス系列を変えることにより画像のコントラストが変化するので,病巣の性状に関する多くの情報を得ることができる。数あるパルス系列の中でも,最近注目されているものにgra-dient-echo(GE)法によるT2*強調画像がある。T2*強調画像の特徴は出血性病変に対する検出能が極めて高いことである。特に,無症候性微小出血(いわゆるmicrobleeds)の検出力が,他のMRI画像に比べて格段に優れている。それに伴って,microbleedsの持つ臨床的意義についての議論が注目を集めている。この小論では,T2*強調画像の特質とその意義について現状を概説する。
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