Japanese
English
総説
日本の髄膜脳炎
Current Clinical Advancements of Meningoencephalitis in Japan
亀井 聡
1
Satoshi Kamei
1
1日本大学医学部内科学講座神経内科部門
1Division of Neurology, Department of Internal Medicine, Nihon University School of Medicine
キーワード:
encephalitis
,
meningitis
,
epidemiology
,
diagnosis
,
therapy
,
Japan
Keyword:
encephalitis
,
meningitis
,
epidemiology
,
diagnosis
,
therapy
,
Japan
pp.789-801
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406902001
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はじめに
髄膜脳炎は,髄膜(くも膜・軟膜)および脳実質に炎症を呈する疾患と定義される。しかし,臨床上,脳炎の多くは髄膜脳炎の病型を示すし,また髄膜炎も進展して髄膜脳炎の病型を示すことがある。したがって,本稿では髄膜炎および脳炎(髄膜脳炎を含む)といった神経系感染症について記載する。一方,これら髄膜炎・脳炎の多くは,その初療の成否が患者の予後に大きく関与するため,いわゆる神経内科的な緊急事態(Neuro-logical emergency)として位置づけられている。本稿では,髄膜炎・脳炎の最近の動向について,疫学,診断,治療の各項目別に,日本における現況や問題点を中心に記載する。
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