Japanese
English
脳・脊髄のMRI画像アトラス
原発性低髄液圧症候群に伴う慢性硬膜下血腫
Chronic Subdural Hematoma with Spontaneous Intracranial Hypotension
小笠原 貞信
1
,
河野 輝昭
1
,
川口 務
1
,
金子 好郎
1
,
大浅 貴朗
1
1福岡徳洲会病院脳神経外科
pp.688-689
発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901809
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症例 34歳,男性
平成12年1月中旬より頭痛出現。頭痛は起立時に増悪し,仰臥位をとると軽快した。近医を受診し,起立性頭痛の他には神経学的に異常はなく,頭部MRIに異常はなかった。頭痛に対して内服治療が行われたが,症状が軽快しないため3月6日当科を受診した,、既往歴・家族歴に特記すべきことはなく,頭部外傷の既往もない。頭部CTスキャンではやや高吸収域を示す慢性硬膜下血腫を認めた。意識は清明で神経脱落症状もなく,血液生化学所見でも異常はなかった。年齢および発症時の頭痛の性状から原発性低髄液圧症候群に伴った慢性硬膜下血腫を疑いMRIを施行した。
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