Japanese
English
特集 無症候性神経疾患の対処
脳動脈瘤
Cerebral Aneurysm
八巻 稔明
1
,
端 和夫
1
,
中川 俊男
2
,
斎藤 孝次
3
Toshiaki Yamaki
1
,
Kazuo Hashi
1
,
Toshio Nakagawa
2
,
Koji Saito
3
1札幌医科大学医学部脳神経外科
2新さっぽろ脳神経外科病院
3釧路脳神経外科病院
1Department of Neurosurgery, Sapporo Medical University
2Division of Neurosurgery, Shinsapporo Neurosurgical Hospital
3Kushiro Neurosurgical Hospital
キーワード:
unruptured intracranial aneurysms
,
natural history
,
asymptomatic
,
surgery
Keyword:
unruptured intracranial aneurysms
,
natural history
,
asymptomatic
,
surgery
pp.313-317
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901750
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
無症候性未破裂脳動脈瘤は,以前はくも膜下出血に合併した多発動脈瘤の未破裂のものが多かったが,近年では他の頭蓋内疾患の検索中に,あるいは脳ドックで発見される動脈瘤がほとんどを占めるようになっている。これらの動脈瘤の約90%は直径10mm以下の動脈瘤である。無症候性未破裂脳動脈瘤の対処とは,ほとんど,この偶然発見された比較的小さな動脈瘤をどうするかという問題になっている。治療方針は無症候性未破裂脳動脈瘤の自然歴(発生率,破裂頻度,危険性)と治療を施す際の危険性(手術合併症の発生率と程度)とのバランスの上で決定されるべきものである。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.