Japanese
English
脳・脊髄のMRI画像アトラス
フェニトイン長期使用者にみられた特徴的な小脳萎縮
Cerebellar Atrophy associated with Phenytoin Intoxication
広西 昌也
1
,
近藤 智善
1
1和歌山県立医科大学神経内科
pp.264-265
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901576
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症例 27歳,男性
1歳半から発熱の度にひきつけがあり,5歳からてんかんの診断で近医で不規則にフェニトインの投薬を受けていた。平成11年6月上旬からふらつきを自覚し徐々に増悪。6月13日には歩けなくなって近くの脳神経外科病院に入院。6月17日からはせん友状態となったため6月18日,当院に紹介された。入院時軽度の意識障害と興奮が混在しており,夜間には点滴に毒が入っているなどの妄想を呈した。全方向性に高振幅の眼振を認めた。失調性言語であった。筋力低下は認めなかったが体幹失調が著明で歩行不能,坐位保持さえ不安定。四肢の失調は軽度であった。
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