連載 症候学メモ余滴・17
感覚障害の図形採点(marking)法
平山 惠造
1
1千葉大学
pp.472
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901112
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運動麻痺の程度を段階評価する方法に徒手筋力検査MMTがある。これはリハビリテーションの分野で機能回復訓練の効果を示す指標として考案されたが,臨床神経学の領域にも応用,使用されている。
感覚障害は人形図にその分布を斜線などで記入するが,それと共に感覚障害の程度を採点しておくことは極めて有用である。図形に書くことと採点することを併せてmarkingと表現することができよう。筆者が長年の経験の中で用いてきたこの方法を紹介する。
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