特集 国家試験対策とその評価
受験生の自己採点からみた今年の国家試験
沼内 裕
1
1東京アカデミー横浜校
pp.519-523
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903796
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護系,医療技術系学校受験のための専門予備校として創立31年を迎える本学は,当横浜校を含め全国に36校を展開している.本来は看護学校入学まで受講生を導くことを目的に講座を行なってきたが,一昨年から看護婦(士)国家試験対策の通学制の短期講習会,通信講座を,またこの4月からはほぼ全校一斉に年間を通した国試対策講座を開講している.一昨年というと,1984年以来12年ぶりに看護婦(士)国家試験の合格率が90%を割り,さらに以降2度の国試でも合格率の凋落傾向がより顕著になってきている.予備校に対してあからさまに嫌悪感を示す看護学校の教職員の先生も少なくはないが,そうした反応もここにきて急速に変わってきていることを実感している.今年,史上初めて不適切問題を1問だけ公表したとはいえ,厚生省が正答を明らかにしない以上,ここは国試合格だけを目的として講座を営む予備校なりの角度で第87回の本試験問題を分析してみたいと思う.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.