Japanese
English
総説
夢の生理学
Physiology of Dreaming
鳥居 鎮夫
1
Shizuo Torii
1
1東邦大学
1Toho University
キーワード:
NREM sleep
,
REM sleep
,
dreaming
,
Lamda wave
,
PGO wave
,
EEG topography
Keyword:
NREM sleep
,
REM sleep
,
dreaming
,
Lamda wave
,
PGO wave
,
EEG topography
pp.19-27
発行日 1994年1月1日
Published Date 1994/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900579
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I.はじめに
夢の生理学的な研究が可能になったのは,今から40年前に,私たちの眠りのなかに,夢を見る眠り(REM睡眠)があることが発見されてからといってよいだろう1)。それは人間精神の研究史のうえで,精神分析につぐ大発見であるとされている。
レム睡眠が見つかったのは,睡眠中に眼球運動を記録したからである。脳波だけを記録していた頃は,このような睡眠があるということに気がつかなかった。したがって,現在は,必ず目の周りに電極をつける。もう1つ,おとがいのところに電極をつける。脳波,眼球運動,おとがい筋電図,この3つを記録するので,睡眠ポリグラフィーという。この睡眠ポリグラフィーが夢の生理学的研究を飛躍的に発展させたのである。
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