人側頭葉てんかんの海馬におけるAeetylcholinesteraseの変化，他

Alterations of hippocampal Acetylcholineuerase in human temporal lobe epilepsy: Robert C. Green, Howard W, Blume, Seth B. Kapferschmidt & M-Marzel Mesulam/Ann Neurol 26: 347-351

　人の側頭葉てんかん（TLE）の治療には，抗けいれん剤に抵抗性の場合．側頭葉前部の切除がよく行われる。切除部分の検索で最も普遍的な所見は海馬の硬化あるいはAmmon角の硬化であり，58〜75％にみられる。この所見は海馬が縮小しグリオーシスを示し，海馬歯状回の顆粒細胞や錐体細胞の消失を示す。動物における実験的大発作でも同様の所見が得られている。

　人で海馬の硬化は原因であるのか，結果であるのかは不明である。