書評
—植村研一(浜松医科大学教授)—頭痛・めまい・しびれの臨床—病態生理学的アプローチ
亀山 正邦
1
1住友病院
pp.387
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206093
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『頭痛・めまい・しびれの臨床—病態生理学的アプローチ』植村研一(浜松医科大学教授・脳神経外科)著を読んだ。150頁ぐらいの著書なので,1日で読み上げた。それほど「面白い」のである。
本書の序文で著者は,「プライマリ・ケアではほとんどの検査が正常のことも多いので,主症状の症候論的,病態生理的解析というアメリカ近代医学の生んだ新しい診断手法によらざるをえない。そのような観点から本書を論じてみた」と述べている。要は,病歴をよくとって"病態生理学的に"考える,という点にある。ただし,その考える手順について,幾つかの重要な定石がある。本書の要点は,その定石の指摘と解説にあるといえよう。
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